駅チカアピールの落とし穴
求人サイトの飲食バイトの駅チカアピールの落とし穴
求人サイトでアルバイトを探すとき、気になるのが時給や業種、そして職場の立地も重要なポイントでしょう。そんなとき、目に飛び込んでくるのが「駅チカ」という魅力的なアピールポイント、それがよく使う路線の沿線なら、迷うことなく応募候補としてチェックをしたくなります。しかし、どんなにそのアルバイトの待遇がよく、自分の希望する業種で、その上立地まで理想的だとしても、一度はそれを応募「候補」にとどめ、いろいろな角度から考えてみることをおすすめします。
飲食転職をするうえで、必要なのは知識と、行動力です!
求人サイトの性格は、マイナスな印象をもたらすことよりプラスの印象をもたらすアピールポイントを強く押し出す傾向があります。もちろんわざわざ悪いことばかり書いても応募は集まりません。さらに飲食業界は会社や店舗によって待遇は異なり、その実をすべて把握するのは求人会社でも困難です。また、応募を考える側も、いい情報を見ると迷う気持ちを後押しされ、モチベーションもあがるというものです。
さて、「駅チカ飲食店」という魅力的な情報を自分で考えるときの注意点です。まずは、飲食店ならではの性格を頭に入れておく必要があります。それは「出勤時間は営業時間とは違う」ということです。いくつかの求人に絞り込み、その職場について調べるとき、飲食店の場合は営業時間を決まって確認するでしょう。居酒屋ならば夜の出勤が主になると考えて、閉店時間やラストオーダーの時間を確認します。
ここで飲食業界に就業経験のない人が陥りがちなのが、深夜営業のない店舗を探して「23時LO.で23時半閉店」という文字に飛びつくことです。「駅隣接の駅チカ物件」「閉店が23時半なら終電に間に合いそう」といって決断してしまう落とし穴です。
飲食店はもちろん、多くのお店では閉店時間のあとに「締め作業」というものが行われます。主に売上を数えたり、店内を清掃したりという流れが多いでしょう。飲食店は、これがとても長いのです。レジを締め、清掃するべき場所がまず広い。そしてキッチンでは翌日の仕込みの一部を行ったり、調理器具を洗浄したりとやることが多く、その上人数は最小限です。
店舗や集客状況によっては、その締め作業が2時間以上に渡ることさえあるのです。ここで、深夜営業のない駅チカ飲食店だからというだけで応募してしまうと、出勤初日に終電がなく、タクシーで帰宅、なんてこともありえます。同じように、早朝のモーニング営業のあるカフェなどでも、出勤時間に始発が動いていない、ということも考えられるでしょう。
駅チカの求人というと、最寄り駅や通勤時間などの条件が合えば時給と並んで重要視してしまうほど魅力的です。求人サイトのアピールポイントをうまく活用できるよう、情報収集を行うことをおすすめします。